ピアノなど、クラシック音楽の楽譜に出てくる「sf」という記号。
「ff(フォルティッシモ)」や「pp(ピアニッシモ)」は音楽の授業で習ったかもしれませんが、「sf」は同じような使い方なのでしょうか。
この記事では、「sf」の読み方や意味、使い方を解説します!
また、似たような記号の「fz」「sfz」「sfp」についても解説しています。
音楽記号「sf」の読み方は?
「sf」とは、クラシック音楽で使われる音の強弱を表す音楽記号のひとつです。
「sf」の読み方は「sforzando(スフォルツァンド)」です。
「sforzanto(スフォルツァート)」とも読みます。
音楽記号「sf」の意味と弾き方
「sf」の意味は、イタリア語で「その音を特に強く」です。
「sf」が記載されている部分の音や和音のみを強く弾きます。
「ff(フォルティッシモ)」や「pp(ピアニッシモ)」は次の強弱記号が出てくるまでそのままの強さで弾くのに対し、「sf」は表記されている部分だけを強くするのが特徴です。
「sf」がうまく弾けると、曲にメリハリがついてとってもかっこよくなりますよ。
ちなみに、「sff」など、fが増えるごとに強くする度合いが大きくなります。
「sfz」「sfp」の読み方と意味
「sf」以外にも、「fz」や「sfz」、「sfp」という音楽記号をみたことはありますか?
違いについても解説していきます。
「fz」の読み方と意味
「fz」の読み方は「forzando(フォルツァンド)」または「forzanto(フォルツァート)」。
「fz」の意味は「その音を強く」です。
「fz」よりも「sf」のほうが強くする度合いが大きいです。
「fz」<「sf」<「sff」<「sfff」
「sfz」の読み方と意味
「sfz」は「sf」と同義語です。
略し方がちがうだけなんです。
したがって、「sfz」の読み方は「sforzando(スフォルツァンド)」または「sforzanto(スフォルツァート)」。
「sfz」の意味は「その音を特に強く」となります。
「sfp」の読み方と意味
「sfp」の読み方は「sforzando piano(スフォルツァンド・ピアノ)」または「sforzanto piano(スフォルツァート・ピアノ)」です。
「sfp」の意味は「その音を特に強くして、すぐに弱くする」です。
「その音だけを弱くする」という意味ではありませんので要注意。
まとめ
「sf」、「fz」、「sfz」、「sfp」の読み方と意味をまとめると以下のようになります。
読み方 | 意味 | |
「sf」 | sforzando(スフォルツァンド) sforzanto(スフォルツァート) | その音を特に強く |
「fz」 | forzando(フォルツァンド) forzanto(フォルツァート) | その音を強く |
「sfz」 | sforzando(スフォルツァンド) sforzanto(スフォルツァート) | その音を特に強く |
「sfp」 | sforzando piano(スフォルツァンド・ピアノ) sforzanto(スフォルツァート) | その音を特に強くして、すぐに弱くする |
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