「保育の仕事に興味はあるけど、正社員はちょっと不安…」
「子どもたちとじっくり関わりながら、のびのびとした保育をしたい」
そんな方におすすめなのが、公立保育園でパートとして働くことです。
公立保育園は、自治体が運営する保育園です。
そのため、保育内容や給与体系は自治体によって異なりますが、一般的に保育方針は「子どもが主体的に活動できる保育」を重視しています。
本記事では、公立保育園でパートをするメリットや職種、求人の見つけ方についてご紹介します。
この記事の筆者は公立保育園の正規職員(公務員保育士)として、実際に働いた経験があります。
体験談も載せていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
公務員保育士として正規採用されたい方は公務員保育士になりたい方へ 特徴や採用試験の体験談をお伝えしますを読んでくださいね。
自治体により、保育園ではなく認定こども園として保育士を採用しているところもあります。
また、その場合は保育士ではなく「保育教諭」といわれます。
この記事ではまとめて【保育園】【保育士】と表記しています。
目次をクリックすると、好きなところから読めますよ。
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公立保育園で働く臨時職員の職種は3種類
公立保育園でパートとして勤務する場合、以下の3つの働き方があります。
それぞれの特徴をみていきましょう。
フルタイムの臨時職員
フルタイムの臨時職員の正式な呼び方は『フルタイム会計年度任用職員』で、2020年4月の地方公務員法の改正により導入された非常勤の地方公務員です。
地方公務員法第22条の2第1項の規定によると、フルタイム会計年度任用職員は、1週間当たりの勤務時間が常勤職員と同一である職に任用され、給与、期末手当、退職手当、通勤手当、その他一定の手当(地域手当等)が支給されます。
なお、常勤職員の1週間当たりの勤務時間は、地方公務員法施行令第3条第1項の規定により、38時間45分です。
したがって、フルタイム会計年度任用職員の勤務時間は、常勤職員と同じく38時間45分となります。
任期は1年ですが最大2回まで再任用ができ、最長3年の勤務を続けることができます。
公立保育園で働く場合、正規採用された公務員保育士と同じような仕事内容・責任になることがほとんどです。
フルタイム会計年度任用職員用の採用試験もありますので、日程や試験内容などは各自治体のHPを確認してくださいね。
パート
公立保育園でパートとして働く場合、正式には『パートタイム会計年度任用職員』と呼ばれます。
パートタイム会計年度任用職員は、1週間当たりの勤務時間が常勤職員(38時間45分)よりも短くなります。
公立保育園で働く場合、保育補助や早朝・夕方の延長保育、認定こども園なら預かり保育などで勤務することになりますね。
子育て中などの理由で勤務時間や仕事内容を減らしたい方は、パートタイム会計年度任用職員を選ぶことといいでしょう。
派遣
フルタイム・パートタイムどちらの会計年度任用職員も確保できなかった場合、自治体が派遣保育士の求人を出すことがあります。
保育士側には、会計年度任用職員と比べて時給が高い・勤務時間や日数を選べる・仕事内容が少ないなどのメリットがあります。
私が勤務していた公立園では、派遣保育士は土曜日勤務がありませんでした。(ちょっとうらやましかった)
派遣会社を通して条件を交渉できる場合があるので、公立保育園で派遣保育士になりたいときには派遣会社に相談してみましょう。
公立保育園で働く臨時職員の仕事内容
公立保育園で働く臨時職員の仕事内容ははっきりお伝えすると、園によってさまざまです。
面接を受ける前にかならず仕事内容や範囲を確認しましょう!
『フルタイム会計年度任用職員』になると、正規採用された公務員保育士とほぼ同様の仕事を任されます。
派遣保育士は主に子どもの保育がメインで書類作成はないことが多いです。
『パートタイム会計年度任用職員』がいちばん仕事内容に差があると考えられます。
『フルタイム会計年度任用職員』とほぼ同じ仕事内容の場合もあれば保育案などの書類作成はしなくていいところも。
また、勤務時間にも差があり、シフト制ではなく時間固定の場合も。
私が働く自治体では正規職員と比べてお給料に差があるのに仕事内容がほぼ一緒なのはおかしい!ということで仕事の負担が少なくなるように工夫されていました。
『パートタイム会計年度任用職員』を希望する場合特に、事前に仕事内容や勤務時間などを細かく確認してくださいね。
公立保育園で臨時職員になるメリット
経営が安定している
公立保育園を運営しているのは都道府県や市区町村といった地方自治体です。
私立の保育園は経営のために子どもを集める必要があります。そのため、音楽や運動などなにかに特化したカリキュラムをつくって利用者が集まりやすくしています。
その点公立保育園は経営のために子どもを集める必要がないので、特徴的なカリキュラムが少ないのが特徴です。
のびのびとした保育がしたい方には、公立保育園は魅力的でしょう。
逆に私立の保育園でも『のびのびとした保育』をカリキュラムのメインにしているところもありますね
リーダー的な役割を任されない
公立保育園の臨時職員になった場合、リーダー的な役割を任されないのがメリットです。
公立保育園には正採用された公務員保育士が勤務しています。
フルタイム会計年度任用職員だとしても主任や園長といった役職につくことはありません。
また、園の年間カリキュラム作成や地域との連携など園の基礎となる重要な業務は、正採用された公務員保育士が担います。
子育て中で責任が重すぎる仕事は避けたい
保育士経験が少なく、少しずつ仕事に慣れていきたい
このような方にはリーダー的な役割を任されない会計年度任用職員は魅力的でしょう。
条件付きでボーナスが支給される
2020年4月の地方公務員法の改正により、条件付きで期末手当(ボーナス)が支給されます。
私立保育園のではボーナスが支給されるかどうかは園によって異なります。
「絶対にボーナスがほしい!」という方には、公立保育園の臨時職員は魅力的でしょう。
ただし、派遣保育士の場合はこの条件には当てはまりません。派遣会社の規定を確認してくださいね。
公立保育園で臨時職員になるデメリット
公立保育園で臨時職員の会計年度任用職員になる場合、以下の3点に注意しましょう。
雇用期間が1年しかない
公立保育園の臨時職員である会計年度任用職員になった場合、雇用期間は1年です。
雇用期間が終わったからといってその園で働けなくなるのではなく、新たに雇用契約を結ぶことがほとんど。
しかし、最近は民営化をして急に公立園がなくなることもあります。
公務員保育士の場合は自治体に採用されているため仕事がなくなることはありませんが、民営化で公立園がなくなると会計年度任用職員は雇用契約が更新されない場合も。
また、派遣保育士の場合は会計年度任用職員よりも雇用契約が更新される可能性は低いです。
雇用期間が終わる前に、自治体で採用されることを目指すのか、他の職場を見つけるのかを決めておきましょう。
お給料は決して多くはない
2020年4月の地方公務員法の改正により、臨時職員である会計年度任用職員の処遇化が行われてきましたが、それでも正規採用された公務員よりはお給料が少ないのが現状。
『官製ワーキングプア』なんていい方もされますね
フルタイムの会計年度任用職員になったとしても、お給料は新卒の公務員保育士と同等、もしくは低い場合も。
経験年数が多いのにお給料が低いなんて…
と悩む声もあります。
(私は実際公立園で働いていたので、そのような不満をよくきいていました)
公立保育園の臨時職員である会計年度任用職員を目指す場合は、仕事内容とお給料を照らし合わせ、自分の考える条件に合うのか検討してみてください。
また、神戸市のように、独自に臨時職員である会計年度任用職員の処遇改善を行う自治体もあります。【参考元:神戸市:会計年度任用職員の処遇改善】
処遇改善が行われているかどうかで、勤務する自治体を決めてもいいかもしれませんね。
公務員保育士の意向により方針が決定する
公立保育園の場合、中心となって園を運営するのは正規採用された公務員保育士です。
臨時職員である会計年度任用職員にも意見は求められますが、最終決定は公務員保育士が行います。
したがって会計年度任用職員として意見しても採用されず、悔しい思いをすることも。
自分の保育観がしっかり確立していてこだわりたい方には、公立園で会計年度任用職員になるのをおすすめできません。
公立保育園 臨時職員の求人をみつけるには
公立保育園で臨時職員の求人を見つける方法は3つあります。
転職の面接を成功させたい方におすすめの方法10選をまとめています↓
自治体のHP
公立保育園の臨時職員である会計年度任用職員の求人は、まず最初に地方自治体のHPに掲載されます。
働きたい自治体のHPに【職員募集】のページがあるので、そちらからチェックしましょう。
今すぐに募集がなくても登録をしておくと、求人が出たときに連絡してもらえますよ。
無料求人サイト・ハローワーク
自治体のHPから必要な保育士が確保できなかったときには、無料求人サイト・ハローワークで求人方法が掲載される場合があります。
希望していた自治体でなくても、近くの自治体が求人を掲載している場合がありますよ。
保育求人サイト
自治体のHPから必要な保育士が確保できなかったときには、保育求人サイトを活用する自治体もあります。
派遣保育士として公立保育園で働きたい場合には、保育求人サイトに登録して求人を探しましょう。
保育求人サイトなら働きたい園の仕事内容や雰囲気をアドバイザーに事前に聞けるのがメリットです。
保育専門求人サイトほいく畑なら公立保育園の求人も掲載されていておすすめです。
また、公立保育園と似た条件、それ以上の条件の私立園を紹介してもらえる場合も。
就職後のミスマッチを最小限にしたい方は保育求人サイトを活用してみてくださいね。
まとめ
この記事では、公立保育園の臨時職員の特徴や求人を見つける方法について解説しました。
公立保育園の臨時職員は人気がありますが、雇用期間が1年で、お給料は決して高くないのが残念です。
そのかわり、正社員になるよりも仕事量が少なく、2020年からボーナスが出るようになるなどの魅力もあります。
近年は保育士の処遇改善や働き方改革により、公立よりも待遇の良い私立保育園もでてきています。
保育専門求人サイトほいく畑なら公立保育園の求人も掲載されていて、条件にあった理想の求人が探しやすいですよ。
自分が希望する仕事内容や勤務時間、お給料などをふまえて就職先を探してみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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